CLASSIC

ヘンデルの福音(イースターによせて)

「降誕節にはバッハを、復活節にはヘンデルを」が密かなモットーである。 ヘンデルは年末に演奏を聴く機会が多い作曲家だが、わたしのなかではイースターのあるこの時期にこそ聴きたい音楽でもある。《メサイア》がとりわけ有名であるが、受難から復活までに…

蟹座のひと ─ Sir Paul Smith

星占いがすき。 VOGUE girlの「しいたけ占い」は毎週欠かさずチェックするし、土曜日には石井ゆかり先生のnoteを読むのが習慣になっている。 やさしい文体で導いてくれる、「ELLE」のSaya先生の占いもすき。 クラシック・ファンとしては、月ごとのラッキー・…

7日間ブックカバーチャレンジ

Twitterで投稿していた、#7daysbookcoverchallenge(7日間ブックカバーチャレンジ)。 7日めを迎えたので、それぞれの本の紹介をしていきます。 7日間ブックカバーチャレンジとは? 読書文化の普及に貢献するためのチャレンジで、好きな本を1日1冊、7日間投…

巴里のアメリカ人

在宅勤務になって、もうすぐひとつきが経つ。 最近の小さな楽しみは、週に1回スーパーでお買い物をする帰りに近くのお店でデリをテイクアウトすること。フランス人のオーナーが営んでいて、店内に入るといつもBonjour!と満面の笑顔で出迎えてくれる。そこで…

ニューヨーク アイラブユー

16日の朝、ラジオをつけると「本日はヘンリー・マンシーニの誕生日です」というアナウンスとともにムーン・リバーが流れた。5番街の風景を思い出して、ひとりでぐずぐずと泣いてしまった。そのまま勢いで、カポーティの原作を読み返す。 ぐずぐずと考えなが…

ロンリネス・ロマンス・グールド

なんかもう、この絵、最高じゃないですか。 グレン・グールドは独特な演奏スタイルが話題になったり、日本だと坂本龍一セレクションをリリースしていたりということもあって、「クラシックは聴かないけれどグールドは好き」というひとが一定数いる稀有な演奏…

Bon anniversaire,Maurice! ラヴェルのお誕生日会

本日3月7日は、フランスの作曲家モーリス・ラヴェルのお誕生日。 1875年にバスク地方のシブールで生まれ、国際色豊かで革新的な空気感のあった時代のパリで音楽を学び、エキゾチックで独立した作品をたくさん生み出したラヴェル。 そんな彼の生誕を祝い、お…

Oh Holy Night ~BCJのクリスマス~

11月も半ばになり、街中がクリスマスカラーに色づいてきた。 ディケンズやアガサ・クリスティーの小説を引っ張りだして、待降節を待ちわびる。 この時期はクリスマス・ソングとジンジャーブレッドラテを堪能するために、スターバックスに足を運ぶ機会も増え…

ヴィクトリア気分で:英国と紅茶のあれこれ

イギリス人は、本当に紅茶をよく飲むと思う。 『17歳の肖像』で悲しみに暮れて部屋にこもるジェーンのために、パパがそっとドアの前に置いたのも紅茶だし、『ダンケルク』で、傷ついた兵士たちが乗り込んだ船で配られたのも、ジャム入りブレッドと熱々の紅茶…